トレーナーバッグ必携品
アスレティックトレーナーは様々な競技種目のスポーツ外傷・障害に対応ができるための道具や用具を揃えています。
今回はアスレティックトレーナーが取り揃えている必需品のうち、救急対応のために揃えておきたい小物を紹介します。
ディスポーザブル手袋
手にぴったりフィットするプラスチック手袋。
プラスチックグローブは、油や薬品に強く作業性に優れ、劣化しにくい特性から、医療や介護現場、業種を問わず幅広く利用されています。
ニトリルグローブに比べフィット感、伸縮性には欠けますが、締め付け感の少なく、薄手で使いやすい特徴があります。
ラテックスアレルギー対策としても使用可能です。
とげ抜き
出番はあまり多くはないですが、とげが刺さった際にピンセットでは除去できない場合などにはあると便利です。
爪切り
爪切りは、通常の爪切りのほか、甘皮やささくれを除去するためのニッパータイプのものも用意しておくと良いでしょう。
セカンドスキン
靴擦れ、マメやタコなどから保護するのに使用します。
テーピングや創傷被覆材固定テープなどと組み合わせて使用します。
テーピングパッド(ガードクッション)
患部の圧迫や保護に使用します。
圧迫したい部位に直接当てて固定テープなどで圧迫します。
また、圧迫による痛みを伴う部位には、患部の周囲を覆うようにドーナツ状やU字状にカットして、固定テープで保護します。
三角巾
腕を吊る際や、副木の固定、止血、包帯の代わりなど、様々な場面で使用します。
耐久性にすぐれた良質な三角巾です。
大きめのサイズのものを2枚ほど持っておくと便利です。
万能ばさみ
スポーツ現場の緊急時は防具や装具のストラップやベルト、ウエアなどを素早く切る必要があることもあります。
滑りにくいラバーグリップで握りやすく、小さな力でも硬いストラップやベルトを簡単に切ることができます。
緊急時用に1本持っておくと良いでしょう。
ポイズンリムーバー
虫刺され(蚊、蜂、ブヨ、蜘蛛、ムカデなど)やヘビなどの毒針生物の被害に遭った際、陰圧にして吸い出せる強力な吸引器です。
病院へ行くまでの応急手当てとして常備されることをお勧めする救急キットとなります。
キューマスク
人工呼吸時の感染症対策の必需品です。
傷病者からの呼気逆流や、血液、唾液、嘔吐物の付着も防ぎます。
魚の目削り
足の裏(足底)や手のひら(手掌)に発生しやすい魚の目やタコ、角質を削ります。
スポーツでは角質部が圧迫されて痛みが発生する場面が生じることも多いです。
ゾーリンゲンペディーを使って角質部を削ることにより圧迫による痛みが軽減されます。
ヒールカップ
踵の圧迫による痛みや打撲による痛みがある場合に使用します。
虫よけスプレー
蚊やブヨ、トコジラミなどから回避します。
アルミシート
全身の保温や、患部の保温に用います。
ポケットサイズのため、1枚持っておくと便利です。
体温計
発熱、低体温症のほか、熱中症の際にも計測します。
ペンライト
瞳孔反射の確認に使用しますが、様々な場面でも使用可能です。
パルスオキシメーター
動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数をモニターできる小型機器です。
正常な血液中のSpO2は96%以上ですが、90%を下回る場合は呼吸不全を示し、酸素投与の必要性が出てきます。
標高の高い合宿地や低酸素環境施設でのコンディショニングや適応の効果判定に用いることもあります。
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