アイシングで使う氷はわかったんだけど、アイシングってどのように作るの?
では、今回はアイシングの作り方を紹介するね。
救急対応に使用しよう
アイシングを用いる場面は、主にスポーツ外傷・障害が発生した直後の急性炎症を抑制する際や、疲労回復のためのリカバリーの際です。
救急対応については、下記の記事をご覧ください。
道具を揃えよう
アイシングをするための道具を紹介していきます。
氷
氷の形状によって、使用する冷却したい部位を選択するケースもあると思います。
しかし、製氷機や調達できる氷は限定されています。
大きめの氷しか調達できない場合は、アイスピックやハンマーも用意できると良いでしょう。
アイシングに適した氷の見極め方は、以前の記事を参考にしてください。
ビニール袋 または 氷のう
基本的に下記理由により氷のうよりもビニール袋の方がおすすめです。
特徴 | ビニール袋 | 氷のう |
---|---|---|
サイズの融通 | ◎ 多様 | 〇 3種類 |
個数の融通 | ◎ 利く | △ 利きにくい |
使用後の処理 | ◎ 楽 | △ 乾かす手間 |
衛生面 | ◎ ディスポーザブル | △ 原則は再利用 |
コスト | 〇 1枚3円程度 | 〇 1個300円程度 |
水漏れ | △ 破れることもある | ◎ 破れにくい |
携帯性 | ◎ コンパクト | △ 嵩張る |
他の用途 | ◎ 様々な用途で可能 | △ さほどない |
ビニール袋
ビニール袋は様々な厚さと大きさのものがあります。
アイシングを目的としたビニール袋は下記のものを調達しておきます。
厚さ 0.03mm / 規格サイズ 12号
概ね、上記のビニール袋が用意できれば、汎用性もかなり高いものになります。
破れにくい袋を求めて、厚さ0.04mmのものを使用していたことがありますが、口が結びにくくて使いにくかった経験があります。
また、小さめの袋を使用すると口が結びにくいです。
対象部位が広い場合は、大きめの袋を使うより、複数作成して使用した方がよいです。
氷のう
サイズは主にS/M/Lの3種類です。
表に示した通り、融通が利きにくい上に、耐久性もまちまちのため、劣化すると水漏れすることもあります。
また使用するたびに一度洗い、乾燥させる手間もかかります。
アイスパックを作ろう
アイスパックの作り方です。
- STEP1ビニール袋に氷を入れる
- STEP2氷を平らに並べる
- STEP3空気を抜く
- STEP4袋の口を縛る
ビニール袋に氷を入れる
ビニール袋に氷を入れます。
氷の量はビニール袋に対して3分の1程度にしておきましょう。
あまり多すぎると口を縛ることができません。
氷を平らに並べる
体表にフィットしやすいように氷を平らに並べます。
フレークアイスやピックアイスは3~4cmの厚みができるように、キューブアイスやハーフキューブアイスは1列に、ともに極力隙間ができないように丁寧に並べましょう。
空気を抜く
平らに並べたら、親指と人差し指で輪っかを作り、輪っかの中に袋の口側を通します。
極力、氷に近いところを持ったら、口をつけて密着させ、口から空気を吸って袋の空気を抜きます。
空気を抜いたら、空気が入らないようにビニール袋を捻じっていきます。
この時、袋の表面が氷に密着し、氷の形がはっきりとわかるくらい、かなり強く吸い込みます。
袋の口を縛る
キューブアイスやハーフキューブアイスなど、大きめの氷を使用する際は、結び目の位置を調節すると患部にフィットしやすくなります。
下記のように使い分けましょう。
冷却部位の特徴 | 具体的な冷却部位 | 結び目の位置 |
---|---|---|
平らな部位、なだらかな曲面 | 背中、腰、太もも | 氷に近いところにつくる |
細い部位、凹凸のある部位 | 肩、肘、手首、膝、足首など | 氷から遠いところにつくる |
部位に合わせた形にフィットさせる
フレークアイスやピックアイスはフィット感もよく、部位の形状に合わせやすいです。
キューブアイスやハーフキューブアイスは部位に応じて結び目の位置を調節してフィットさせてください。
20分間ほど患部にあてる
患部に急性炎症が起こっている場合は、患部を覆うように直接アイスパックをあてます。
バンデージやアイシングラップを使用することで、患部の固定や保護も可能です。
アイシングは最初は冷たく感じますが、徐々に冷たさを感じなくなります。
冷たさを感じなくなったところで、アイスパックを外しましょう。
袋の中に空気が残らないようにする
袋の中に空気が残ると、氷が溶けてきた際に、空気で冷却部位にムラができてしまいます。
この冷却のムラができないように、空気はしっかりと抜きましょう。
まとめ
アイシングをするにはビニール袋がお勧め
お勧めのビニール袋のサイズは、厚さ0.03mm、No.12
手順通りにつくる
空気はできるだけしっかりと抜く
上記のことができれば、トレーナーがつくるようなアイスパックはできるよ。
作るのに時間がかかって氷がどんどん溶けていっちゃうよ。
手早く作るのもトレーナーのスキルなんだ。慣れてくると20秒に1個くらいできるよ。
そんなにはできない…。頑張ります。
でも、アイスパックは患部に固定する必要があるよね?
よく気付いたね。アイスパックの固定法については、後日記事をアップするね。
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