関節の機能といえばカパンジー
今回紹介するのはカパンジー機能解剖学です。私の学生時代の愛読書です。
間違いなく学生時代に読んでおいてよかった一冊です。
昔はモノクロ印刷(私の学生時代は第2版)でしたが、第6版から3冊ともカラーになったようです。
カラーが当たり前の書籍に出会える今の学生さんたちが羨ましいです。
関節を多角的に捉える
機能解剖学といっても、対象としているのは関節です。
運動器(骨格、筋、靭帯、軟骨等)を対象としています。
見開きページ
すべてのページにおいて、見開き左ページに解説文、右ページにイラストが掲載されています。
とにかく関節の機能や構造が事細かに書かれています。
例えば上の画像は膝関節における下腿の内・外旋をみています。
図の中央がニュートラルポジション、左が下腿外旋、右が下腿内旋です。
下の図において、内側プラトーが凹面、外側プラトーが凹面であることがイラストからも理解できます。
これが下腿内旋時に大腿骨外側顆が外側面を大きく移動する根拠になっていることも記載されています。
学生は背伸びでも読んでほしい
関節の機能解剖に関する書籍はいくつか存在しますが、「カパンジーの関節解剖学」が引用元(参考文献)となっているものも数多く見かけます。
翻訳が独特な表現を使われていることもあり、基礎知識がなければサクサクは読めないと思いますが、現代も色褪せない、知られざる機能が豊富に掲載されています。
整形外科疾患に関わるすべての人に
整形外科疾患を多く診る医療従事者(医師、理学療法士、柔道整復師、鍼灸マッサージ師など)や、それを目指す学生の方には是非読んでいただきたい一冊です。
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