MMTって何?リコンディショニング、リハビリテーションの基礎、徒手筋力検査法について解説

MMTって何?リハビリテーション、リコンディショニングの基礎 ベーシック
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この記事は、MMTについてアスレティックトレーナーや医療従事者を目指す学生や初学者向けに書かれています。

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MMTは徒手筋力検査法

MMTとは、Manual Muscle Testingの略称です。

日本語訳すると徒手筋力検査法です。

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筋力の指標の一つ

MMTは筋力評価の指標の一つです。主に単関節運動時の筋力発揮を評価します。

一般的には徒手抵抗を使って評価するため、機器や装置は不要です。

MMT装置を使って評価する方法もあります。

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MMTを頻繁に用いる時期

リハビリテーションやリコンディショニングにおいて、MMTの頻出時期は初期段階です。

主に理学療法士が行うメディカルリハビリテーションの時期に用いられることがほとんどです。

コンディション不良の評価にも用いる

スポーツ現場ではスポーツ外傷・障害による後遺症や、コンディション不良の原因の一つとして筋力低下があります。

その際は、MMTを用いて局所の筋力低下を評価します。

MMTによって筋力低下が起こっている筋を特定し、ファンクショナルトレーニングやコレクティブエクササイズなどの方法を用いて筋力を回復・強化することにより、後遺症やコンディション不良を改善させます。

MMTは運動機能障害を対象とした評価法

MMTで評価できる筋力レベルは最大で「Normal」、つまり正常です。

これは、日常生活を問題なく行うことができるレベル(ADL:Activities of Daily Living)です。

あくまで、スポーツ外傷・障害や運動機能障害を対象とした評価法のため、運動機能障害がなければ、一般的には握力や背筋力といった定量的な筋力評価を用います。

競技者であれば、ベンチプレスやスクワットといったエクササイズ種目の1RMテストを用いるのも良いでしょう。

6段階でグレーディングされている

原則として0~5までの6段階にグレーディングされています。

各関節の各運動方向にMMTが割り当てられています。

MMT早見表

数字
表記
英語
表記
評価
収縮
関節
運動
重力
抵抗
徒手
抵抗
5Normal最大の抵抗を加えても最終運動域でその位置を保つことができる
4Good中程度の抵抗を加えても最終運動域でその位置を保つことができる
3Fair重力に抗してであれば全運動域で運動ができる
2Poor重力の影響を最小限にすると全運動域で運動ができる
1Trace筋収縮を感じられるが関節の動きがない
0Zero筋収縮が感じられない

MMTの手順

MMTの手順は下記の通りです。

  1. 検者が他動的に関節を動かして、被検者の運動範囲(可動域)を確認します
  2. 運動範囲を確認した際に痛みや違和感がないかを被検者に確認します
  3. 重力に抗える姿勢にして「この方向に向かって動かしてください」と指示して力を発揮してもらいます
  4. 重力に抗って全運動範囲で運動できることを確認し、その際に痛みや違和感がないことを確認します
  5. 重力に抗って運動できた場合は「MMT3以上の手順」できなかった場合は「MMT2以下の手順」に進みます

MMT3以上の手順

手順表の左側、MMT3以上の手順を見ていきましょう。

最終運動域の肢位にする(抑止テスト)

ここから先は徒手抵抗を加えるため、最終運動域の肢位にします。

膝伸展筋力であれば、膝関節最終伸展位。肘屈曲筋力であれば、肘関節の最終屈曲位にします。

最終域で徒手抵抗をかけて検査する方法を抑止テスト(Break Test)といいます。

中程度→最大の徒手抵抗を連続で

検者は最終運動域で関節を構成する骨の遠位部に手を添えます。

膝関節伸展筋力であれば脛骨(下腿)の遠位部、肘関節屈曲筋力であれば尺骨(前腕)の遠位部です。

検者は被検者に対し「この手で関節が動くように力を加えます。この姿勢を保てるように力を入れて維持してください。」

といった説明をします。

検者はゆっくりと抵抗を加えていき、被検者の力が入ることを確認します。

この時点で被検者が抵抗に抗うことができなければMMT3と評価します。

検者が中程度の抵抗を加えても被検者が抗えていればMMT4とし、さらに強く抵抗を加えても抗えていればMMT5と評価します。

MMT4とMMT5は検者の主観

MMT4とMMT5の違いは、検者の抗える抵抗の強さが「中程度」か「最大」かです。

健側と比較するのもひとつの方法ですが、明確な境界線がなく、検者の主観に委ねられます

MMT2以下の手順

手順表の左側、MMT2以下の手順を見ていきましょう。

重力の影響を最小限にした肢位にする

ここから先は重力の影響を最小限にした肢位にします。

膝伸展筋力であれば、検査側を上にした側臥位で、検者の手で被検者の大腿部と下腿部を下から支えます

肘屈曲筋力も同様に、検査側を上にした側臥位で、検者の手で被検者の上腕部と前腕部を下から支えた姿勢にします。

別の方法として、ベッドなどに腕をのせる方法もあります。その際は、腕をベッドの上で滑らせて関節運動を確認します。

こうした肢位をとることで、検者が力を入れる際に、重力に抗う必要がなくなります。

力を入れて関節運動を促す

検者は被検者に対し「関節がこの方向(運動方向)に動くように力を入れてください。」

といった説明をします。

検者は被検者の力が入ることを確認しながら、重力がかからないように支え、運動を促します。

この時点で被検者が全運動域に動かすことができればMMT2と評価します。

関節運動が発生しなかった場合、MMT1以下ということになります。

MMT1か0か

MMT1は筋収縮が感じられるかどうかです。

目視で筋収縮が見られなければ、触知できるかを確認します。

筋収縮が感じられればMMT1、感じられなければMMT0です。

メリットは筋力レベルを共通認識できること

膝関節伸展 MMT 3

この情報を見たときに「この人の膝伸展筋力レベルは、重力には抗えるけれど、徒手抵抗には抗えない」と瞬時に判断ができます。

MMTは国際基準であるため、選手のリハビリテーションの進捗状況を情報を、海外のメディカルスタッフと共有する際には便利です。

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