最高のパフォーマンスを引き出すコンディショニング

最高のパフォーマンスを引き出すコンディショニング スポーツ外傷・障害
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最高のパフォーマンスを発揮している状態をゾーンに入るという表現をすることがあるよね。

無我の境地にいて、無意識で何も考えないし、何も感じないのに体が勝手に動く状態なんだ。

スポーツ選手がインタビューで「ボールが止まって見えた」とか、「相手がスローモーションに見える」と話しているのを見たことがあるわ。

リプレイ映像見ても、全然そんなことはないのに。

日本を代表するようなナショナルチームの選手たちと話していても、「いつでも最高のパフォーマンスが出せます」「いつでもゾーンに入れます」という選手には会ったことはないんだ。

その選手にとって最も重要な大会や試合で、人生で何度かしか体験できないようなゾーンに入ったら最高だよね。

その可能性を少しでも引き上げるのがコンディショニングなんだ。

今回は、実は奥深い「コンディショニング」の考え方について簡単に紹介します。

わーい!

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コンディショニングとは

コンディショニングとは、「コンディションをある目標に向かって望ましい状態に整えること」であると定義されています。

ここでいうコンディションは後述する4つの要因で構成されます。

望ましい状態に整えるとは、この4つの要因からアプローチして、選手やチームが最高のパフォーマンスを発揮できる状態にする様々な取り組みのことを言います。

ある目標とは、最高の競技成績を記録すること。

トップアスリートであれば、オリンピックや世界選手権で金メダルを取ること。大学生であればインカレ、高校生であればインターハイなどで優勝することなどになります。甲子園出場やベスト8などのチーム目標や、自己ベスト更新などの個人目標にも分かれます。

すなわち、目標に向けた準備のすべてがコンディショニングであるといえるでしょう。

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コンディショニングの目的

コンディショニングの目的は以下の2つです。

コンディショニングの目的

①パフォーマンスの向上
②傷害の予防

パフォーマンスとは、競技成績に影響を及ぼす要素です。傷害とは、スポーツに関わるケガのことです。

これらは、次の項目で紹介する4つの要因からなっています。

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コンディションの4つの要因

身体的因子

体力要素や技術的要素、身体組成(筋肉量や体脂肪率など)、免疫力などが含まれます。

練習をしたり、筋力トレーニングをしたりと、他の要因と比較すると、介入しやすい要素です。

バイオリズムのように波もあり、いろいろな要素が複雑に絡みあっています。

トレーナーが最も得意とする領域です。

環境的因子

普段の競技環境や遠征先の環境、移動、スケジュール、栄養、睡眠、サポートスタッフの構成や質、用具、金銭的要素が含まれます。

選手一人の力ではどうにもならず、周囲の手助けが必要なものや、天候や気温、湿度などの自然に対して必要な対策などが含まれます。

精神的因子

試合や練習でのプレッシャーや不安緊張モチベーションだけでなく、プライベートでの悩みや人間関係などが含まれます。スポーツメンタルトレーニング指導士などのスポーツ心理の専門家が心理特性(個人の性格や思考の傾向)や心理状態(試合中のあらゆる場面での気持ちの状態)などを評価し、メンタルトレーニングなどを行います。

戦術的因子

自チームでの作戦連係プレーや、その作戦が対戦相手とのマッチングが含まれます。

また、競技ルールドーピングコントロールがこの中に含まれます。

戦術については、戦術アナリストという専門家がいます。

自チームや相手チームのデータを照合し、自チームが次の展開にどのように対応していけばよいのかを分析してくれます。

プロ野球においては、ネクストバッターズサークルに入る前の打者に対して、アナリストがベンチで耳打ちしている映像をよく目にします。相手投手のクセや、カウントによる配球の傾向など、様々なデータを統合して、その選手に合った戦術を伝えているのです。

例:柔道の受け身

不可抗力的なケガの場面というと何が浮かぶでしょうか。

一般的には自転車やスキー、スケートなどでの転倒や、野球のデッドボール、ラグビーやアメフトでの衝突などが浮かぶかもしれません。

しかし、同じ場面でも、選手によってケガの程度が違ったり、ケガをしない選手がいることもあります。

柔道は投げ技を習得する前に受け身の練習から始めます。

これは、投げられた際に、頭や首に重大な事故(死亡事故や重い後遺症がのこるような事故)を発生させないにすることが第一の目的です。

また、点や線でなく面で接地することができることにより、手や肘など点で接地したときのケガも減らすことにつながっています。

受け身の練習は、毎回の練習の前に必ず行われます。

その日の体の状態であったり、練習環境(畳の硬さや滑りやすさ、室温など)の中で、どのように受け身をしたら安全に柔道を行うことができるのかなど、確認の意味合いもあります。

傷害の予防という点においても、受け身はコンディショニングの重要な要素と言えます。

最新のコンディショニングのカギ

最高のパフォーマンスを引き出すために、世界中のコーチやアスリートたちがしのぎを削っています。

0.1%でも良いパフォーマンスを出すために、世界中でスポーツ科学の研究が進んでいます

トレーナーとして、これらの情報をいち早くキャッチするためには、コンディショニングに関わる専門誌を読んだり、団体の会員になってジャーナルを読んだり、論文を探して読むのが良いでしょう。

論文の探し方については、以前のブログでも紹介していますので、参考にしてみてください。

コンディショニングって、どんなことをすればいいの?

下記に具体的な方法をアップしていきます。

お楽しみに!

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