若年者の周囲から喫煙者を排除せよ!常習喫煙者の9割が18歳までに喫煙を始めている

若年者の周囲から喫煙者を排除せよ!常習喫煙者の9割は18歳までに喫煙を始めている スポーツ現場
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喫煙者の9割が18歳までに喫煙を始めている

米国の2012年の研究によれば、下記のことが明らかにされています。

成人常習喫煙者の88%が18歳までに喫煙を開始
成人常習喫煙者の99%が26歳までに喫煙を開始
高校生の約4人に1人が喫煙者

Preventing Tobacco Use Among Youth and Young Adults: A Report of the Surgeon General

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若者が喫煙を始める理由とは?

上記のように、若者が喫煙を始める理由については、下記の要因が指摘されています。

  • 社会経済的な状況
  • 仲間や兄弟などの間で喫煙が認められている
  • 親など保護者が喫煙する
  • たばこ製品の入手可能性や値段
  • 喫煙の受け止められ方(喫煙が特に問題にならない)
  • 学校での喫煙規制が不十分
  • 親の支援や関与が少ない
  • 学業面での達成状況が低い
  • 喫煙をすすめるような影響を避ける技術に乏しい
  • 自己イメージ、自己評価が低い
  • たばこの良い効果を信じる
  • 喫煙のすすめを断る際の自己効力感が低い

周囲に喫煙者が多いと、若者が喫煙を始めるリスクが高まります。

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日本の若者の喫煙のきっかけ

国立がん研究センターの調査によると、20歳になったときにたばこを吸ってみたいと思ったきっかけの1位が「家族がたばこを吸っていて、たばこが身近にあったから」で52.0%。

次いで「友人や知人にすすめられたから」37.3%、「たばこを吸っている人を見て、真似をしたいと思ったから」26.4%の順となりました。

成人年齢とたばこについての世論調査結果 国立がん研究センター 2022より引用

若者の喫煙を防ぐために必要なこと

若者の喫煙を防ぐためには、周囲に喫煙者がいない環境を作ることが重要です。

喫煙率を下げるためには、子どもの周りでたばこを吸わないたばこを見せないことです。

成人喫煙率の減少と未成年者の動向

現在、習慣的に喫煙している成人の割合は16.7%です。

男性は27.1%、女性は7.6%と、過去10年間で有意に減少しています。

特に30~60歳代男性の喫煙率が高く、約3割が習慣的に喫煙しています。

成人喫煙率(厚生労働省国民健康・栄養調査)

未成年の喫煙も減少傾向

1996年から2014年の全国調査によると、中学生や高校生の喫煙率は減少傾向にあります。

特に、未成年者の喫煙率は学年が上がるにつれて上昇しますが、それでも全体的には5分の1ほどにまで減っています減少しています。

未成年の喫煙

中学生・高校生の喫煙経験率の推移 健康ネットより引用

未成年の喫煙率は学年が上がるにつれ上昇する

男女とも学年が上がるにつれ下記の項目がいずれも上昇することがわかっています。

・喫煙経験率
・月喫煙者率(この30日間に1日でも喫煙した者)
・毎日喫煙者率

たばこ税とタスポの影響

2008年から導入されたICカード「タスポ」は、未成年者の喫煙率を下げる一定の効果を示しました。

しかし他者からカードを借りるケースが多く、本来の目的が達成されていないことが示唆されています。

たばこ税については、1998年に創設されて以来、2003年、2006年、2010年、2018年、2020年と増税されています。

未成年の喫煙・飲酒状況に関する実態調査研究(3.59MB)

喫煙を減らしたいと考える人々

厚生労働省の令和元年国民健康・栄養調査報告によると、「喫煙をやめたい」と回答した人は男性約25%、女性約30%であり、半数以上が喫煙を減らしたい、やめたいと考えています。

令和元年国民健康・栄養調査報告 2020年 より作図

若者の喫煙予防・減少のための対策

以下の3つの取り組みが、若者の喫煙開始を予防・減少させる効果が期待されています。

・メディアや地域プログラムを使った反タバコ広告
・タバコの値上げ
・学校での禁煙教育プログラム

禁煙しよう!

喫煙習慣のある人は、まずは煙外来を受診してみましょう

一人で禁煙するよりも、無理なく禁煙を継続することができます。

現在の段階にあわせた禁煙プログラムは、下記リンク先を参考にしてください。

たばこ禁煙プログラム|公益財団法人健康・体力づくり事業財団

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