「10秒間片脚立ち」でわかる中高年の健康リスク

10秒間片脚立ちができないと死亡リスクが1.86倍に! 論文まとめ
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50代からの平衡感覚の低下

50代半ばを過ぎると、平衡感覚が急速に低下します。

この平衡感覚の低下は、転倒や健康上の有害な結果を引き起こすリスクを高めます。

特に中高年者にとって、これは重大な健康問題です。

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研究の目的

この研究では、「10秒間片脚立ちを完了する能力」が総死因死亡率とどのように関連するかを評価することです。

また、通常の人口統計学的データ、身体計測データ、臨床データを超えて、この能力が単独で総死因死亡率を予測できるかを検討します。

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研究の詳細

今回紹介するのは、51~75歳の1,702人(男性 68%)を対象にした下記の論文です。

Successful 10-second one-legged stance performance predicts survival in middle-aged and older individuals

死亡者の割合

全体では20.4%が「10秒間片脚立ち」を完遂できませんでした

7年間の追跡期間中に7.2%が死亡しました。

内訳は下記の通りです。

  • 「10秒間片脚立ち」完遂できた群の死亡率:4.6%
  • 「10秒間片脚立ち」完遂できなかった群の死亡率:17.5%

生存曲線の結果

生存曲線は「10秒間片脚立ち」完遂ができなかった群が有意に悪い結果を示しました。

生存率はログランク検定(85.6; p<0.001)により確認されています。

調整モデル分析

この研究では年齢、性別、肥満度、合併症を組み込んだ調整モデルも検証しました。

その結果、総死因死亡率は10秒間片脚立ちを完遂できなかった者のハザード比(HR)1.84(95%信頼区間:1.23~2.78,p<0.001)と有意に高い結果でした。

片脚立ち時間向上による生存率の改善

この研究では、10秒片脚立ちを成功させる能力は、死亡リスク予測に有効であることをがわかりました。

しかし、片脚立ちの時間を延長させた場合に生存率が向上するかどうかについては、今後の研究が必要です。

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