NSCA認定パーソナルトレーナーとは
パーソナルトレーナーとは、健康増進や体力づくり、ボディメイク、アスリートの競技力向上などを目的にマンツーマンでトレーニングを指導する専門家のことです。
指導対象者はアスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。
NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)の資格については、過去の記事も参考にしてください。
学校に通わなくても資格取得できる
NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)は、高校を卒業していて、NSCA会員であれば誰でも受験できます。
つまり、大学や専門学校に通う必要はなく、独学で受験可能です。
受験資格は下記1~3をすべて満たしていることが必要です。
- 出願時および受験時に、NSCAジャパン会員(正会員、学生会員、英文会員)であること。
- 出願時に、満18歳以上であること。
- 出願時に、高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験(大学入学資格検定)合格者。
試験要綱の詳細は下記リンク先に記載があります。
NSCAジャパンの会員の年会費は下記の通りです。
正会員 13,200円
学生会員 11,000円
英文会員 上記に+5,500円
CPR/AED認定証が必要
CPRとは心肺蘇生法のこと、AEDは自動体外式除細動器のことです。
実技評価が含まれる講習を受け、認定証のコピーを提出することにより、認定されます。
CPR/AEDは消防署の普通救命講習がおすすめ
本記事では、地域の消防署で行われる、普通救命講習をおすすめします。
その理由は下記の通りです。
受講料が無料
講習時間が2~3時間と短い
資格認定期間が3年と長い
最寄りの消防署で受講できる
毎月開催されていますので、ぜひ、各市区町村にある消防署のホームページで確認してみてください。
試験はCBT方式
CBTとは Computer Based Testing のことで、パソコン上に表示される試験問題を読み選択肢に解答していく方式です。
全国各地にあるピアソンVUEというテストセンターで受験します。
受験会場、受験日時は各自で設定、申込みを行います。
試験時間は3時間です。
テキストは1冊
テキストは「NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識 第3版」のみです。
このテキストは下記のような内容となっています。
第1章 筋系、神経系、骨格系の構造と機能
第2章 心肺系とガス交換
第3章 生体エネルギー機構
第4章 バイオメカニクス
第5章 レジスタンストレーニングへの適応
第6章 有酸素性持久力トレーニングへの生理学的な応答と適応
第7章 パーソナルトレーニングにおける栄養
第8章 パーソナルトレーナーのための運動心理学
第9章 クライアントの面談と健康評価
第10章 体力評価の選択と管理
第11章 体力テスト法と評価基準
第12章 柔軟性、自重、スタビリティボール・エクササイズ
第13章 レジスタンストレーニングのエクササイズテクニック
第14章 心臓血管系のトレーニング方法
第15章 レジスタンストレーニングのプログラムデザイン
第16章 有酸素性持久力トレーニングのプログラムデザイン
第17章 プライオメトリックトレーニングとスピードトレーニング
第18章 前青年期の子ども、高齢者、妊婦のクライアント
第19章 栄養と代謝に問題を抱えるクライアント
第20章 心臓血管系疾患および呼吸器系疾患を有するクライアント
第21章 整形外科的疾患や傷害を有するクライアントとリハビリテーション
第22章 脊髄損傷、多発性硬化症、てんかん、脳性麻痺患者について
第23章 アスリートを対象にしたレジスタンストレーニング
第24章 施設と機器の配置およびメンテナンス
第25章 パーソナルトレーニングの法的側面
受験をお考えの方は、先に会員に入会してから注文することで会員料金で購入できます。
上記のテキスト以外からも、機関誌バックナンバー等からも問題が出題されるようです。
この場合はCEUクイズの対象となっている問題を確認しておくと良いでしょう。
出題範囲は4分野から
分野 | 出題数 | 配分 |
---|---|---|
クライアントに対する面談と評価 | 32問 | 25% |
プログラムプランニング | 45問 | 31% |
エクササイズテクニック | 43問 | 31% |
安全性、緊急時の手順、法的諸問題 | 20問 | 13% |
ノンスコアード問題 | 15問 | 0% |
合計 | 115問 | 100% |
ノンスコアード問題は、スコアに反映されない問題です。どの問題がノンスコアード問題に該当するかはわかりません。
出題者側が、今後出題する問題として適切であるかどうかの判断材料として使用されています。
クライアントに対する面談と評価
クライアント(顧客)と面談し、現在の健康評価と体力評価を行う際に必要となる知識が問われます。また、それらの知識の一つのベースとして、栄養学の理解も必要となります。
エクササイズテクニック
ストレッチ、自重トレーニング、スタビリティエクササイズ、レジスタンストレーニング、有酸素性トレーニングなど、さまざまなエクササイズについての適切なテクニックや、それらのエラーテクニックに対する修正エクササイズの理解度の知識が問われます。
エラーテクニックを理解する際には、なぜそのテクニックが不適切なのか、バイオメカニクス的視点で、身体にかかる物理的な負荷とそのメカニズムも理解しておく必要があります。
プログラムプランニング
クライアントのニーズに合ったトレーニングプログラムを計画するために必要な知識が問われます。
レジスタンストレーニングや有酸素性持久力トレーニング、プライオメトリックトレーニングやスピードトレーニングなどが含まれます。
糖尿病や高血圧者、高齢者、アスリート、妊婦、整形外科的疾患者など、幅広い対象者に対して適切なプログラムプランニングを組むための知識を理解しているかが問われます。
解剖生理学やトレーニングに対する適応など、基礎知識を正しく理解することが、プログラムプランニングを理解するための近道です。
安全性、緊急時の手順、法的諸問題
安全な施設条件や機器の管理、事故やトラブルの際に対応できる法的諸問題の知識が問われます。
事故やトラブルを未然に防いだり、万が一の事態にも適切な対応ができるよう、これらを理解しておく必要があります。
動画からも出題される
動画の問題は、エラーテクニックや動作エラーを選択するような問題も含まれています。
下記リンク先を参考に、エラーを見抜く力を養っておくと良いでしょう。
受験料は他の資格よりも高額
NSCA-CPTの受験料は46,000円と高額です。
1回の試験で合格できるよう、しっかりと対策をして試験に臨みましょう。
試験合格率は75%
2020年度の試験合格率は 75%と、それほど低くはありません。
受験者はしっかりと試験対策をして臨んでいることがうかがえます。
ちなみに認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)は 63.4%とやや低めです。
資格を取ろう!
受験手続きはマイページから行います。下記リンク先に記載がありますので参考にしてください。
専門学校や大学にいかなくても取れるってこと?
そういうことだね。
ただ、解剖学や生理学、バイオメカニクスの知識も必要だから、独学よりも医療資格者やアスレティックトレーナーのような基礎知識のある人は有利だよ。
独学だと大変だよね。
受験対策講座もあるみたいだから、有効活用してみてね。
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