鍼(はり)治療が腰痛に効くことは理解できたけど、腰痛にはどんなツボが効くの?
今回は腰痛に効くツボを紹介するね。
なお、腰痛の原因には、重篤な疾患が潜んでいることもあります。
決して自己判断をせず、主治医に相談の上、治療と併用しながらツボを刺激してみてください。
ツボの押し方
ツボの刺激の方法は、鍼や灸が使えない場合、指を使って圧迫する指圧が一般的です。
ゆっくりと深い呼吸を繰り返し、15~30秒くらい持続して圧迫するのがお勧めです。
また、ドラッグストアでも販売している「せんねん灸」や「パッチ鍼(鍼が短いもの)」もお勧めです。
それでは、腰痛に効くツボを紹介していきます。
養老:ようろう Yanglao SI6
養老はぎっくり腰などの急性腰痛症に使われます。
経絡:手の太陽小腸経
取穴部位:前腕の後内側、尺骨頭橈側のくぼみ。手関節の背側横紋から上に1寸。
腰痛以外の効能:難聴、耳鳴り、視力減退
腰痛点:ようつうてん Yaotongdian
腰痛点はぎっくり腰などの急性腰痛症に使われます。
経絡:奇穴(経絡には属さない)
取穴部位:手の甲で、第2中手骨と第3中手骨の間、および第4中手骨と第5中手骨の間。手関節横紋と中手指節間関節の中点。
腰痛以外の効能:頭痛、耳鳴り
腰眼:ようがん Yaoyan
腰眼は1か月以上続くような慢性腰痛症に使われます。
経絡:奇穴(経絡には属さない)
取穴部位:第4腰椎棘突起の下で、外側へ約3.5寸にあるくぼみ。
腰痛以外の効能:肺結核
委中:いちゅう Weizhong BL40
委中は1か月以上続くような慢性腰痛症や坐骨神経痛に代表される放散性腰痛症に使われます。
経絡:足の太陽膀胱経
取穴部位:膝の後面で、膝窩横紋の中点。
腰痛以外の効能:腹痛、膝痛、熱中症
崑崙:こんろん Kunlun BL60
崑崙は1か月以上続くような慢性腰痛症や坐骨神経痛に代表される放散性腰痛症に使われます。
経絡:足の太陽膀胱経
取穴部位:足関節の後外側、外果尖とアキレス腱の間にあるくぼみ。
腰痛以外の効能:難産、頭痛、めまい、肩背部
腰痛に対する鍼治療の有効性
鍼治療の腰痛の有効性はエビデンスで証明されています。
アメリカ医師会のガイドラインでも、鍼治療は「薬を使わない慢性腰痛の治療法」の選択肢の一つとされています。
詳細についてはコチラから。
世界保健機関(WHO)が認めた鍼灸の有効性
WHOが認めた鍼灸の有効性はこちらの記事
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の資格についてはこちらの記事
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