トレーナーの資格を取って、プロ野球チームに入って、プロ野球選手を支えて…。
やりたいことがたくさんあって忙しい!
プロ野球チームとの契約ってそんなに簡単なことではないんだよ。
簡単ではないことはわかっているんだよ。
とにかく頑張っていれば認めてもらえるんじゃないの?
まずは、しっかりと球団の需要を見極めること。
それができれば最短ルートでプロ野球チームのトレーナーになれるんだよ。
球団の需要がわかる方法なんてあるの?
実は、球団のホームページにトレーナーの募集が出ているんだ。
最短でトレーナーになりたいのなら、
第一に「あん摩マッサージ指圧師」の免許を取ること。
第二に「はり師」「きゅう師」の免許を取ること。
最低でも3年間かかるけど、確か同時に取れる学校があったよね?
その通り!だんだんわかってきているね!
そして最後に「アスレティックトレーナー」の資格を取ること。
アスレティックトレーナーも併せて取れる学校があったよね。
でもなんでその資格が必要なの?
では、今回は「鍼灸マッサージ師」免許と「アスレティックトレーナー」資格が必要な理由について紹介するね。
わーい!
プロ野球が求めるトレーナー像
トレーナーが公募されるようになった
これまで、プロ野球界のトレーナーは特定の治療院からスタッフが派遣されているケースが多く存在していました。
そのため、紹介や人脈といったいわゆるコネクションがカギを握っていました。
ここ最近は、球団の公式ホームページでトレーナーが募集されるようになっています。
トレーナーの応募条件
トレーナーの募集については、9月から11月にかけて球団の公式ホームページで公開されます。
これまでに掲載された、トレーナーの募集ページを見てみましょう。
画像はクリックすると拡大表示します。
やはりここでも、「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の国家資格(免許)が必要であることがわかります。
また、第二にトレーナー系、トレーニング指導系の資格が必要であることは理解ができたと思います。
プロ野球に所属するトレーナーの保有資格
プロ野球12球団のトレーナーの保有資格を調査した結果がこちらです。
114名のトレーナーのうち86名が鍼灸マッサージ師です。
1球団あたり、9~10名ほどのトレーナーがいて、そのうち7~8名が鍼灸マッサージ師であることがわかります。
ちなみにこの調査では、「はり師」「きゅう師」も「鍼灸マッサージ師」としている可能性があります。
JSPO-ATについては、過去の記事でも紹介していますので、参考にしてください。
プロ野球チームが鍼灸マッサージ師を求める理由
プロ野球球団は1軍・2軍・3軍(これから4軍を持つ球団もあるようですが…)があります。
スポーツ傷害やコンディション不良などが発生すると、1軍選手は出場登録を外れてリハビリやコンディション調整を行います。
ここで、ケガからの回復、リハビリテーションの専門家であるのが理学療法士です。
柔道整復師は主に骨折・捻挫・脱臼・打撲等の「スポーツ外傷」を扱う専門家になります。
しかし、それ以外の選手。つまり、中心選手やケガをしていない選手は、疲労回復やコンディション管理が重要になります。
そこで活躍できるのが鍼灸マッサージ師です。
鍼灸マッサージ師は対象とする選手の層が広いわけです。
チーム | 選手層 | 鍼灸マッサージ師 | 理学療法士 | 柔道整復師 |
---|---|---|---|---|
1軍 | 中心選手 | ◎ | △ | ? |
2軍 3軍 | サブ選手 リハビリ選手 調整中選手 | ◎ ○ ◎ | △ ◎ ◎ | ? ? ? |
球団はマルチプレイヤーを求める?
より専門的なスタッフを多数採用するのも一つかもしれません。
しかし、多数の良い人材を集めるには、資金的な限界もあります。
また専門家同士で意見が割れた際に収集がつかなくなることも考えられます。
球団としては、できるだけ収まりのよい人数で、できる限りマルチに動ける優秀な人材をもとめているのだと思います。
鍼灸マッサージの資格の取り方
鍼灸マッサージ師資格の取り方については、過去の記事を参照にしてください。
プロ野球チームでトレーナーをするためには鍼灸マッサージが必要なことはわかったよ。
以前の記事でも紹介されているから参考にしてね。
だったらJリーグはどうなの?
次回、Jリーグのトレーナーの保有資格も紹介するね。
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