新カリキュラムの理論試験や実技試験はどんな方式になるの?
理論試験はCBT方式、実技試験は実技確認テストとなり、学校実施型になるよ。
え?CBTって何?
Computer Based Testingの略。
最近ではこの方式を取り入れる資格試験も増えているんだよ。
今回は、新しい理論試験と実技確認テストについて紹介するね。
わーい!
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーとは
毎回おなじみになりますが、過去の記事を参照にしてください。
現行の理論試験と実技試験
こちらも過去の記事にて紹介していますので参考にしてください。
新しい検定試験になるタイミング
最も早い試験は2023年度、養成コース(既存のトレーナーを対象とした講習会)で行われます。
免除適応コース承認校(大学や専門学校)のうち、2年制の専門学校で新カリキュラムをいち早く導入した学校では、2024年度に新しい検定試験を受けることになります。
新カリキュラムに移行する期間は学校によって異なります。
新しい検定試験
新しい検定試験は実技確認テストを修了した後、理論試験に合格する流れとなります。
実技確認テストは学校内で行われる
試験会場は免除適応コース承認校、つまり、在学している大学や専門学校で試験が行われます。
実技確認テストは在学中に限り、何度も受験可能です。
検定員
検定員 | 条件 |
---|---|
検定員1 | 免除適応コース承認校の専任教員 |
検定員2 | JSPOから承認を受けた者 |
競技者モデル | JSPO-ATの有資格者 |
検定員2は、その学校で授業などを受け持っていない者で、JSPOから派遣された検定員となります。
競技者モデルはJSPO-ATの有資格者であれば卒業生でも可能とされています。
評価のポイント
カテゴリー | 評価内容 |
---|---|
Ⅰ 救急対応 | ①状況把握のための情報収集力 (状況からみた評価項目の理解と適切な手順) ②対象部位の機能評価 (機能評価に必要な ROM・MMT の実施) ③情報収集・評価実施時のリスク管理 (手技の事前説明、痛みの確認、病態を悪化させない配慮) ④スポーツ外傷・障害に対する救急対応 (正しい手順・方法での救急対応[安静肢位・固定肢位・固定方法の選択、RICE 処置]) ⑤評価結果及び救急対応のプレーヤーへの説明 (適切な言葉でプレーヤーに病態の説明) |
Ⅱ コンディショニング リコンディショニング | ① 評価実技能力 (コンディショニング・リコンディショニング処方に必要な機能評価のスキル) ②プログラム作成能力 (外傷・障害特性・競技特性・フィットネスレベルにあわせたプログラム作成) ※プログラムとは複数のエクササイズメニューで構成されているもの ③エクササイズ指導能力 (エクササイズの適切な実技指導) ④説明・コミュニケーション能力 (評価、エクササイズ指導及びリスク管理における必要なコミュニケーション) ⑤リスク管理能力 (外傷・障害特性、競技特性、フィットネスレベルを考慮した症状増悪や二次損傷のリスク回避) |
Ⅲ 安全・健康管理とスポーツ外傷・障害予防 | ①外傷・障害の理解とテーピングの種類・手技の選択 ②ポジショニングの適切さ (プレーヤーの姿勢の配慮、リスクの配慮、巻く側の姿勢) ③テープを巻く範囲 (アンダーラップ・アンカー・サポートテープの位置、方向、角度) ④適切な張力で効果的なテーピングの実施(たるみ、しわ、食い込み) ⑤手早く綺麗なテーピングの実施 (時間、仕上がりの綺麗さ、全体としてフィットしているか) |
今のところ、語句の修正はあるものの、内容に大きな変更はありません。
理論試験はCBT
理論試験は実技確認テストが修了した者が受験できます。CBT方式に変更される予定です。
CBT
Computer Based Testing(CBT)による五肢からの選択式で行われるようです。
CBTは全国47都道府県にあるテストセンターで試験を受ける形式です。
試験期間内に各自で会場、日時を申し込み、受験をします。
テストセンター内のパソコンで行う試験のため、ある程度の慣れも必要です。
出題内容
科目 | 出題内容 | 問題数 | 試験時間 | 受験料 |
---|---|---|---|---|
基礎 | ①人体の解剖と機能 ②スポーツ科学 ③スポーツ医学 ④JSPO-AT の役割 ⑤検査・測定と評価 ⑥アスレティックトレーナーとしての基礎的知識 | 80問 | 2時間 | 11,000円 |
応用 | ①安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防 ②コンディショニング ③リコンディショニング ④救急対応 ⑤アスレティックトレーナーとしての応用的知識 | 80問 | 2時間 | 11,000円 |
合格の考え方
基礎/応用の各科目7割以上の正解をもって合格となります。
どちらか一方の科目が7割に満たなかった場合、次回以降の検定において当該科目のみ再受験可能です。
検定期間
今のところ、10月~11月と、4月~5月の年間2回行われる予定のようです。
1年に2回の受験チャンスがありますが、以前の記事に記載の通り、4年間で受験資格が消失します。
4年間で合格できなかった場合、もう一度、免除適応コース承認校に入学しなおすか、養成コースを受講しない限りはJSPO-ATの試験は受けられなくなります。
理論試験は80問ずつに縮小されるんだ。
この先も公開されるんだよね?
CBT方式に変更後に公開しないことになるようだよ。
えー、そんなー。対策しにくくなるね。
新カリキュラムへの移行スケジュールもある程度わかってきたから、今後の記事で紹介していくね。
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