改定JSPO-ATの新しい専門科目カリキュラム

改訂日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)新しい専門科目カリキュラム 資格のこと
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JSPO-ATの新カリキュラムも公表されているよ。

テキストは変わったけど、カリキュラムはどんな内容になるの?

今回はカリキュラムの変更点を紹介するね。

わーい!

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新カリキュラム内容

新カリキュラムは、下記のような内容になっています。

新カリキュラム内容時間科目種別テキスト
JSPO-ATの役割30専門科目共通+専門
安全・健康管理とスポーツ外傷・障害の予防90専門科目共通+専門
コンディショニング90専門科目共通+専門
リコンディショニング90専門科目共通+専門
救急対応(+各種BLS)60専門科目共通+専門
検査・測定と評価30専門科目共通+専門
人体の解剖と機能60専門基礎科目参考書籍
スポーツ科学概論90専門基礎科目参考書籍
スポーツ医学概論60専門基礎科目参考書籍
カリキュラム合計600
現場実習180
専門科目:ATのコンピテンシーに直結する科目 / 専門基礎科目:ATのコンピテンシーに関する必要な科目

科目数が減ったが、時間数は変化なし

現行カリキュラムと比較すると、スポーツと栄養がなくなり、時間も全体的に変更になりました。

科目数としては1科目分減っているので、一見少なく見えますが、時間数は600時間と現行カリキュラムと同じです。

BLS資格について

現行カリキュラムでは、日本赤十字社救急法救急員のみが認められてきましたが、新カリキュラムでは各種BLSとされています。

もともと、JSPO-AT資格更新の義務研修受講時に下記BLS資格のいずれかの提示を求められます。

( 1 )日本赤十字社
( 2 )日本救急蘇生普及協会
( 3 )国際救命救急協会
( 4 )日本ライフセービング協会
( 5 ) Medics First Aid (MFA) JAPAN
( 6 )マスター・ワークス
( 7 )消防署・消防庁
( 8 )日本 ACLS 協会
( 9 )日本サッカー協会
(10)American Academy of Orthopedic Surgeons
(11) American Heart Association
(12) American Red Cross
(13) American Safety and Health Institute
(14) Canadian Red Cross

また、ここ最近は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本赤十字社の講習が開催できない状況になっているため、理論試験の受験時も下記いずれかのBLS資格保持も認められています。

こうした影響もあり、上記BLS資格のいずれかを保有していればよいことになったのではないかと考えられます。

望ましい学習順序が変更

共通科目過程と合わせ、先に専門基礎科目を学習し、その後、専門科目の順に学習することが望ましいとされています。

テキストについては、共通科目がリファレンスブック、専門科目が新しい専門科目テキストにあたります。

新しい専門科目テキストについては過去の記事でも紹介しています。

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各科目の内容

参考までに、今年度から開始された新カリキュラムの養成講習会の内容を紹介します。

1.JSPO-ATの役割

1)日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)とは
2)JSPO-ATのコンピテンシーに応じた業務と運営
3)JSPO-ATの活動と倫理および運営管理
4)JSPO-ATの安全と健康管理、セルフマネージメント
5)スポーツ医・科学チームとスタッフ
6)エビデンスに基づいた運営(EBP)
7)関係者・対象者とのコミュニケーション

JSPO-ATのコンピテンシーや、エビデンスに基づいた運営(EBP)など、新しい語句が含まれています。

コンピテンシーとは「職務や役割において優れた成果を発揮する行動特性」のことを言います。

JSPO-ATのコンピテンシー

1.スポーツ活動中の外傷・障害予防
2.コンディショニングやリコンディショニング
3.プレーヤーの安全管理と健康管理
4.医療資格者に引き継ぐまでの救急対応

この 4 つのコンピテンシーを支える専門知識と実践力を体系的に確保した「スポーツをする人の安全と安心を確保したうえで、パフォーマンスの回復や向上を支援する指導者」をJSPO-AT としているようです。
※医療資格者とは、医師や救急救命士等のことを指します。

2.安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害の予防

1)スポーツ現場における安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害予防の概念
2)スポーツ現場におけるスポーツ外傷・障害・事故・疾病の実態
3)各種要因が安全・健康管理に及ぼす影響
4)安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害予防におけるJSPO-ATの役割
5)健康管理
6)スポーツ外傷・障害の予防
7)安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害予防のための各種評価と情報の活用
8)安全・健康管理およびスポーツ外傷・障害へ影響を及ぼしうる各種要因への対応

「安全管理」「健康管理」「予防」というJSPO-ATの最も重要視される要素に厚みが増しました。

3.コンディショニング

1)JSPO-ATの役割としてのコンディショニング
2)コンディショニングのプログラムデザイン
3)競技特性の分析
4)トレーニング各論
5)コンディショニングに関するそのほかの情報

これまでの「予防とコンディショニング」の「予防」が他科目に移ったことで、この領域はS&Cコーチと重複する領域になりつつあるような気がします。

4.リコンディショニング

1)リコンディショニング総論
2)リコンディショニングで用いる代表的な手法
3)リコンディショニングにおける評価とプログラミング
4)リコンディショニングに必要な組織修復、治癒過程の知識
5)機能的、身体的な状態に応じたリコンディショニング
6)部位ごとの状態に応じたリコンディショニング
7)スポーツ動作の問題に対するリコンディショニング

「リハビリテーション」という言葉は医療用語であり、JSPO-ATは医療行為をできない、つまり「セラピスト」ではなく指導者である、ということを明確にするために「リコンディショニング」という言葉を使用したようです。

5.救急対応

1)スポーツ現場と救急対応
2)救急対応の考え方
3)スポーツ現場における救急体制構築の留意点と計画
4)スポーツ現場での外傷、障害の評価とその手順
5)外傷時の救急対応
6)内科的疾患に対する救急対応
7)各競技における救急体制の実際

時間数とテキストのページ数が最も増えた科目です。

BLS資格の幅が拡大したことにより、これまで日本赤十字社救急法救急員の講習で含まれていた止血法や搬送法を、授業時間に移行させたこともあるようです。

また、テキストには各競技ごとで異なる傷害やルールに基づく救急対応が掲載されており、このような内容が豊富に含まれるのではないかと考えられます。

6.検査・測定と評価

1)JSPO-ATの行う検査・測定・評価とは
2)JSPO-ATの行う検査・測定・評価の実際

スポーツ動作の評価が他の科目に移行したことにより、かなり厚みの薄い科目となりました。

ラボテスト、フィールドテストが中心となった印象です。

7.人体の解剖と機能

1)上肢・体幹
2)骨盤・下肢

「運動器の解剖と機能」から、「人体の解剖と機能」となりましたが、参考書籍を見る限り、運動器が中心であることに違いはなさそうです。

8.スポーツ科学

1)運動生理学
2)バイオメカニクス
3)体力・運動能力向上と外傷・障害予防に必要なスポーツ科学の応用知識
4)スポーツ科学の基礎知識の体力・運動能力向上と外傷・障害への活用

9.スポーツ医学

1)上肢・体幹・下肢の代表的なスポーツ外傷・障害
2)スポーツ現場でおこりうる留意すべき重篤な外傷・障害・疾病
3)スポーツ活動と関連する代表的な循環器疾患、呼吸器疾患、代謝性疾患、血液疾患等
4)スポーツ現場でおこりうる眼科、耳鼻科、歯科、皮膚科領域の代表的な外傷および疾病
5)対象別(女性、高齢者、発育期、パラアスリート)によるスポーツ外傷・障害の特徴及び医学的留意事項 

現場実習

1)見学実習
2)総合実習

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現行カリキュラム(参考までに)

現行カリキュラムは下記の通りです。見慣れた科目名ですね。

現行カリキュラム内容時間
アスレティックトレーナーの役割30
スポーツ科学120
運動器の解剖と機能60
スポーツ外傷・障害の基礎知識60
健康管理とスポーツ医学30
検査・測定と評価60
予防とコンディショニング90
アスレティックリハビリテーション90
救急処置(+日赤救急法救急員)30
スポーツと栄養30
カリキュラム合計600
現場実習180

新カリキュラム参考書籍

専門基礎科目の3科目は新しい参考書籍が提示されています。

人体の解剖と機能

書籍出版社価格ページ
目で見る動きの解剖学大修館書店2,640103
身体運動学MEDICAL VIEW7,480464
基礎運動学医歯薬出版7,480592
筋骨格系のキネシオロジー医歯薬出版13,750864

スポーツ医学概論

書店出版社価格ページ
新版スポーツ整形外科学南江堂16,500622
標準整形外科学医学書院10,3401,098
整形外科・外傷学文光堂13,200944
はじめて学ぶ健康・スポーツ科学シリーズスポーツ医学 内科化学同人2,860217
※上3冊については「病態の理解に関する箇所」のみ対象

スポーツ科学概論

書店出版社価格ページ
運動生理学20講朝倉書店3,520200
スポーツバイオメカニクス20講朝倉書店3,520184
新・スポーツ生理学市村出版3,300244
スポーツバイオメカニクス朝倉書店3,850164
公認AT専門科目テキストワークブック スポーツ科学文光堂2,64069

理論試験は?現場実習は?

カリキュラムが変わったということは、やっぱりテストの内容も変わるんだよね?

さすが!冴えてるね!

理論試験や現場実習は変更になることが決まっているから今度の記事で紹介するね。

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