JSPO-AT実技試験の問題ってどんな内容で出題されるの?
実技試験問題は受験した人たちから情報を集めると、見えてくるものはあるよ。
今回は、実技試験の出題傾向を紹介していきます。
わーい!
JSPO-ATと実技試験
下記の記事で日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)および検定試験について紹介していますので参考にしてください。
新カリキュラムの実技確認テストについてはこちらから
カテゴリーⅠ 救急処置、検査・測定と評価
カテゴリーⅠ救急処置、検査・測定と評価の出題例は下記の通りです。
上記の形式で出題文として出題されますが、競技、受傷機転、部位が異なります。
過去に出題のあったものを下記に示します。
カテゴリーⅠの評価のポイントは下記の通りです。
①病態理解のための情報収集力
→病態からみた評価項目の理解と適切な手順(問診・視診・触診)
②対象部位の機能・理学検査による鑑別評価
→鑑別に必要なROM・MMT・整形外科的テストの実施
③情報収集・鑑別評価実施時のリスク管理
→手技の事前説明、痛みの確認、病態を悪化させない配慮
④スポーツ外傷・障害に対する救急処置
→正しい手順・方法での救急処置(安静肢位・固定肢位・固定方法の選択、RICE 処置)
⑤評価結果及び救急処置の選手への説明
→適切な言葉で選手に病態の説明
カテゴリーⅡ アスレティックリハビリテーション
アスレティックリハビリテーションは初期と後期に分かれており、そのどちらか1問が出題されます。
初期の出題パターン
上記のように詳細な文章で出題されます。
競技や診断名、受傷機転および動作、治療介入やリハビリテーションの経緯、アスレティックリハビリテーションの目的なども詳細に書かれています。
カテゴリーⅠ同様、競技、診断名、目的や状態が異なりますので、過去の問題を下記に示します。
後期の出題パターン
こちらも過去に出題のあったものを下記に示します。
評価のポイント
カテゴリーⅡの評価のポイントは下記の通りです。
①評価実技能力
→アスレティックリハビリテーションプログラム処方に必要な機能評価のスキル
②プログラム作成能力
→傷害特性・競技特性・フィットネスレベルにあわせたプログラム作成
※プログラムとは複数のエクササイズメニューで構成されているもの
③エクササイズ指導能力
→エクササイズの適切な実技指導
④説明・コミュニケーション能力
→評価、エクササイズ指導及びリスク管理における必要なコミュニケーション
⑤リスク管理能力
→傷害特性、競技特性、フィットネスレベルを考慮した症状増悪や二次損傷のリスク回避
カテゴリーⅢ テーピング
テーピングの出題例は下記の通りです。
出題文は、スポーツ外傷・障害名で出題されるようです。
アンダーラップの使用、受傷機転等の問診や、テーピング後の効果検証をしなくてよいことが明記されています。
過去の出題例は下記の通りです。
テキストの内容はこちらからご覧ください。
第6巻 予防とコンディショニング p.214-253 – 日本スポーツ協会ホームページ(6.0MB)
テーピングの評価のポイントは下記の通りです。
①外傷・障害の理解とテーピングの種類・手技の選択
②ポジショニングの適切さ
→選手の姿勢の配慮、リスクの配慮、巻く側の姿勢
③テープを巻く範囲
→アンダーラップ・アンカー・サポートテープの位置、方向、角度
④適切な張力で効果的なテーピングの実施
→たるみ、しわ、食い込み
⑤手早く綺麗なテーピングの実施
→時間、仕上がりの綺麗さ、全体としてフィットしているか
試験会場に置かれたテープを使用します。
現在はニチバンのテーピングテープが置かれています。
一度は試験のテーピングテープを触っておいた方が良いでしょう。
左右の間違いは0点
試験中は緊張してしまい、うっかり左右を間違えてしまうこともあると思います。
各カテゴリーで終始左右を間違えたまま試験を終えてしまうと、そのカテゴリーは0点となります。
混乱してしまい、途中で分からなくなってしまったら、競技者モデルに「こちらでしたっけ?」と確認しましょう。
この質問に対して競技者モデルが「わかりません」と返答することはありません。
いろんなパターンで出題されるんだね…。
過去に出題されていないケースもあるから、いろいろなケースを想定しておくと良いね。
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