一流トレーナーを最短で目指せる学校の条件
「最初からあの学校に行っておけばよかった…。」
「あのとき、もっと慎重に学校を選んでおけば…。」
実は、学生や卒業生に関わらずこのような後悔の言葉はよく耳にします。
後悔しない学校選びをするために、今回は結論から示します。
下記①～③をすべて満たす学校がお勧めです。
①あん摩マッサージ指圧師の取れる学校 ＝ 専門学校 26校
②同時にはり師・きゅう師が取れる学校 ＝ 専門学校 22校
③同時にJSPO-ATが取れる学校 ＝ 専門学校 ３校
これらの資格は、３～４年間で取得を目指します。
A.①～③を３年間で満たす学校は１校 神奈川衛生学園専門学校
B.①～③を４年間で満たす学校は２校 日本鍼灸理療専門学校／東海医療学園専門学校
なお、トレーナーの種別によって見解は異なります。
もし、身近にトレーナーさんがいたら、相談してみるとよいでしょう。
それでは、解説していきます。
一流トレーナーの条件「あはき師 ＋ JSPO-AT」
最も重要なポイントは、選手のケガの有無を問わず、疲労回復や治癒促進のための鍼灸マッサージ施術ができ、JSPO-ATのスポーツ外傷・障害の予防の強みを活かすことができることにあります。
医療国家資格者以外が治療行為を行うことは法律で禁止されています。
過密な大会スケジュールやリーグ戦をより良いコンディショニングで勝ち抜くためには、疲労回復や障害予防のための体のケアは欠かせません。
上記の画像の詳細、一流トレーナーに共通する最適な資格の組み合わせについての記事はこちらから
あはき師の学校は22校
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師は「鍼灸マッサージ師」「あはき師」「三療師」とも呼ばれています。
「あはき師」は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の頭文字をとった総称です。
資格取得方法は下記のリンク先へ
「あん摩マッサージ指圧師」を取得できるのは専門学校のみで全国に26校しかありません。
このうち、３年間で「あはき師」すべて取得できる専門学校は22校です。
その他、「はり師」「きゅう師」のみ取得可能な54校はユリーカスポーツとして推奨しません。
スポーツ現場には、「あん摩マッサージ指圧」の手技療法を求める選手が非常に多く、「はき師」ではこれらの選手に対応できないためです。
JSPO-ATの学校は67校
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー（JSPO-AT）は、オリンピックやワールドカップなどの国際大会へのトレーナー帯同には必須の資格と言えます。
このサイトでは何度も紹介している資格です。
上記の記事で紹介している通り、JSPO-ATの免除適応コース承認校は67校です。
あはき師 ＋ JSPO-AT の学校は3校
あはき師とJSPO-ATを同時に取得できる学校は全国で３校です。
| 学校 | あはき師＋JSPO-AT取得可能学科 | 最短期間 | 所在地 | 学費総額 |
|---|---|---|---|---|
| 神奈川衛生学園専門学校 | 東洋医療総合学科 | ３年 | 神奈川県横須賀市 | 600万円 |
| 日本鍼灸理療専門学校 | 本科＋ アスレティックトレーナー専攻科 | ４年 | 東京都渋谷区 | 505万円 |
| 東海医療学園専門学校 | 鍼灸マッサージ科 | ４年 | 静岡県熱海市 | 522万円 |
カリキュラムの開始、修了、定員、学費等を一覧に示します。
なお、四国医療専門学校も３年であはき師＋JSPO-ATを取得できる学校でしたが、2022年よりJSPO-ATを取得できるスポーツ医療学科の募集を停止しています。
では、学校別に詳細をみていきましょう。
神奈川衛生学園専門学校は最短で取得可能
神奈川衛生学園専門学校は３年間ですべて取得可能な全国唯一の学校です。
最大のデメリットはあはき師と併せてJSPO-ATを受講する場合、学費が600万円と高額であることです。
また他の２校と比較し、あはき師とJSPO-ATのカリキュラムが同時に進む上、３年次後期にはあはき師の国家試験やJSPO-AT検定試験が立て続けにやってくるため、授業や試験がタイトであることが推測されます。
あはき師とJSPO-ATのカリキュラムは重複する科目も多いため、内容の濃い学校生活を送ることができるでしょう。
また、３年ですべての資格をとり、最も早くトレーナー活動を開始できることから、他の学校との100万円の学費以上に、１年早く卒業できる恩恵は大きいといえるでしょう。
日本鍼灸理療／東海医療学園専門学校は４年間で取得可能
日本鍼灸理療専門学校と東海医療学園専門学校は、すべて取得するまでに４年間を要します。
１～２年次はあはき師のカリキュラムに専念し、３年次はあはき師とJSPO-ATを並行して学習します。
３年次の２月にあはき師の国家試験を受験し、４年次はJSPO-ATのカリキュラムに専念し、４年次にJSPO-ATの検定試験を受験します。
国家試験とJSPO-ATの資格試験には１年の間隔があるため、それぞれの試験に余裕をもって臨めるのがメリットです。
あはき師とJSPO-ATを併せて取得するための学費の総額は神奈川衛生学園専門学校と比較して100万円近く抑えられることもメリットです。
一流トレーナーは「あはき師」の資格を持っている
プロやナショナルチームなど一流のチームに所属しているトレーナーは、間違いなく一流のトレーナーといえます。
一流トレーナーたちがどのような資格を保有しているのかを見ていきましょう。
まずは、プロ野球のトレーナーの保有資格を見てみましょう。
こちらの画像についての詳細は下記リンク先から
次に、Jリーグのトレーナーの保有資格は下記の通りです。
こちらの画像についての詳細は下記リンク先から
最後に、オリンピック日本選手団トレーナーの保有資格は下記の通りです。
資格取得方法早見表
最後に、主要な資格の取得方法をまとめましたので、参考にしてください。
| 資格 | 資格種別 | 修業年数 | 大学 | 専門学校 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| あん摩マッサージ指圧師 | 国家資格 | ３年以上 | × | 〇 | はり師・きゅう師と同時に取得可能 |
| はり師 | 国家資格 | ３年以上 | 〇 | 〇 | あマ指師・きゅう師と同時に取得可能 |
| きゅう師 | 国家資格 | ３年以上 | 〇 | 〇 | あマ指師・はり師と同時に取得可能 |
| 理学療法士 | 国家資格 | ３年以上 | 〇 | 〇 | |
| 柔道整復師 | 国家資格 | ３年以上 | 〇 | 〇 | |
| JSPO-AT | 民間資格 | ２～４年 | 〇 | 〇 | 日本スポーツ協会公認資格 |
| BOC-ATC | 米国資格 | ４年以上 | 米国 | × | 前述の「NATA-ATC」と同義 米国の大学でのみ取得可能 |
| CSCS | 民間資格 | 不要 | △ | × | 学士（大卒資格）以上で受験可能 |
| NSCA-CPT | 民間資格 | 不要 | △ | △ | 高卒資格以上で受験可能 |
働きながらでも学士を取る方法
専門学校卒業後、医療国家資格を活かして１年で学士を取る方法があります。
それが、通信制大学の４年次編入をする方法です。下記の記事を参考にしてください。
学士取得でCSCSも取得可能
学士を取得し、NSCA会員であればCSCSが取得可能です。
ただし、これができるのは2029年まで！
詳細は下記の記事を参考にしてください。
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