はじめに
国内の20歳から99歳までの男女1,214人を調査した結果によると、マッサージの年間受療率は約20%で増加傾向であり、鍼灸の年間受療率は約5%で安定している傾向にあります。
マッサージは5人に1人が、鍼灸は20人に1人が1年間で1回は受けていることがわかります。
あん摩マッサージ指圧療法、鍼灸療法に対する受療者の評価委に関する調査(前編)1.6MB
あん摩マッサージ指圧療法、鍼灸療法に対する受療者の評価委に関する調査(後編)1.2MB
実際に、プロチームのトレーナーのほとんどが鍼灸マッサージ師の資格保有者です。
鍼灸マッサージ師は国家資格で、3年以上学校に通って専門知識や技術を修得し、国家試験に合格しなければなりません。
本記事では、鍼灸マッサージ師の資格の取り方を詳しく解説します。
鍼灸マッサージ師の資格
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師は別々の資格
実は、「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」はそれぞれ単独の資格、つまり別々の資格です。
日本には「はり師」の資格しか持っていない人もいれば、「きゅう師」の資格しか持っていない人もいますし、もちろん「あん摩マッサージ指圧師」の資格しか持っていない人もいます。
「鍼灸師」と「鍼灸マッサージ師」がいる理由
前述の通り、資格が異なるため、後述する国家試験も厳密に言えば別々の試験になります。
そのため、「鍼灸師」は「はり師」「きゅう師」の国家試験に合格し、資格を持っている人、「鍼灸マッサージ師」は「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」の国家試験に合格し、資格を持っている人ということになります。
別名:あはき師・三療師・はき師・あまし師
業界では、「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の3つの資格すべてを保有している人を、「あはき師」や「三療師(さんりょうし)」と呼ぶことがあります。
勘のいい人は「はき師」が何を指すかわかりますよね?そうです。「はり師」「きゅう師」の2資格のみ保有している人のことです。
「あまし師」は「あん摩マッサージ指圧師」の略称です。
あはき師資格取得までの流れ
あはき師の免許を取るための学校は全国各地にあります。
ここでは、あなたに合った学校を見つけるためのポイントを紹介します。
- STEP1鍼灸マッサージ師養成施設に入学する
- STEP23年以上必要な知識、技術を修得する
- STEP3卒業前に国家試験を受験し、合格する
- STEP4卒業後、免許登録する
学校・養成施設に入学する
鍼灸マッサージ師になるためには「大学に入学することのできる者」が「学校・養成施設」に入学する必要があります。
文部科学大臣が認定した学校
厚生労働大臣が認定した養成施設:あん摩マツサージ指圧師、はり師及びきゆう師の養成施設
都道府県知事が認定した養成施設:はり師きゅう師の養成施設
3年以上必要な知識、技術を修得する
学校や養成施設では3年以上必要な知識や技術を修得する必要があります。
解剖学、生理学、病理学、衛生学、あん摩マツサージ指圧師、はり師又はきゆう師となるのに必要な知識及び技能を修得します。
3年以上の修業年限については、飛び級などの例外はなく、他の医療資格を保有していても3年以上の修業年限が必要とされています。
国家試験に合格する
あん摩マツサージ指圧師国家試験、はり師国家試験又はきゆう師国家試験に合格する必要があります。
それぞれの試験に合格する必要があります。
国家試験は例年、2月下旬の土日に行われています。
土曜日:あん摩マッサージ指圧師国家試験
日曜日:はり師きゅう師国家試験
学校選びが重要
実は「鍼灸マッサージ師」の学校や養成施設の88校のうち「あん摩マッサージ指圧師」も同時に取れる学校は22校しかありません。
そのため、本サイトでは「あまし師」が同時に取れる専門学校を推奨しています。
詳細は下記の記事をご覧ください。
世界で認められている鍼灸マッサージの効果
鍼灸マッサージの有効性は世界でも認められています。こちらの記事を参考にしてください。
あはき師は独占業務
「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に関する法律」では、特定の資格を持つ者だけが施術を業として行うことが認められています。
あはき師法については下記のリンク先を参考にしてください。
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